犬のしつけの基本

犬に対する考え方

しつけが上手くいくかいかないかは、犬のことをどれだけ理解しているかにかかっています。
ペットブームと言われるようになって久しいですが、近頃では「ペット」というよりも「家族の一員」として犬と暮らしている人も多いでしょう。
もちろんそういった愛情は大切ですし、必ず犬にも通じていると思いますが、それでも「犬は犬であって、人間とは違う」ということは理解しておくべきです。

 

よくあるしつけの失敗例ですが、子ども同然に可愛がってしまい、まるで人間の子どもにするような褒め方、叱り方をしてしまっている人がいます。

 

犬は賢い動物なので、ある程度の単語などは理解しますが、人間の子どもとは違い言葉で説明されてもほとんど理解出来ないのです。
さらには恋人同士のような関係を築いてしまい、完全に犬に主導権を握られているようなケースもあります。

 

犬には犬本来の習性があります。
決して”擬人化してはいけない”ということは覚えておきましょう。
もちろん、ぬいぐるみやアクセサリーとは違いますので、おもちゃ扱いや気分によって対応を変えるなどは厳禁です。

 

 

何をやってもダメだった、うちの犬が突然いい子に!?

 

しつけの重要性

もしあなたの家が半径1km程度は隣家も無く、特に人も訪れることの無いような一軒家なのであれば、それほど犬のしつけに神経質になることもないかもしれません。
しかし、都市部はもちろんどんな地域であっても人間社会の中で生活していくのであれば、やってはいけないことをキチンと教えておくのは飼い主の責任です。
言うまでもないですが、犬は本気を出せば人間に大怪我をさせることの出来る動物です。
大型犬はもちろんですが、か弱く見えるチワワでさえも、本気で噛めば人の手など貫通してしまいます。
もし相手が小さな子どもだったら、命の危険さえ考えられるのです。
どんな犬であっても人間社会で生きていくルールは守らせなければなりません。
そして、どんな犬も教えられたルールに従うことが出来る能力を持っています。
それを引き出すことが出来るのは、飼い主さん以外にはいないのです。

 

犬のしつけの大原則

犬は本来、群れで生活し必ずリーダーを決めています。
群れはリーダーの指示によって行動しているのです。
犬のしつけで一番大切なのは飼い主である人間がリーダーになることです。
一旦リーダーが決まってしまえば、犬はリーダーの命令に背くことはありません。

 

注意したいのが、家族の誰かがリーダーになったとして(犬にとって)も、その他の家族が犬より下位になってはならないということです。
よくあるのが、犬を飼っている家の子どもなどを、犬が「自分より下」と認識してしまうケースです。
この場合、犬は子ども噛んだりすることもあります。
必ず”人間は犬よりも立場が上”だということを分からせてあげましょう。

 

「しつけ」や「訓練」と聞くと、「ちょっと犬が可哀想」という人もいますが、まったく逆です。
犬とってはリーダーに従うのが一番幸せな生き方なのです。
逆に自分がリーダーだと思い込んでしまった犬は、絶えず周囲に気を張り、警戒し、群れを守ろうと行動します。
これは犬にとっては大変なストレスになってしまうのです。